何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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漫画は「絵」だねェ。
もはや昔とは完全に別キャラと化したスプリングマン。ターボメンがアースクラッシュでパワーを送り込んでくることは、「ステカセキング戦を見てるから百も承知さ!」ときたときには「おお、ようやくスプリングマンの頭脳派としての一面が見れる! アースクラッシュも対策ずみとは!」とときめいた。だが実はその「対策」は、ターボメンから送り込まれるパワーで破壊される前に、“螺旋旋解体縛り”でパラパラにしてしまおうという、なんとも根性論的な対策だった……。
いや、ちがうやろそこは! スプリングマンならそんな泥臭い耐久合戦じゃなく、もっとアタマを使ってターボメンを翻弄しなくちゃ!とツッコんだりもしたけれど、こういう熱いスプリングマンも、これはこれで悪くない。そう思えるのは、なんといってもゆでたまご先生の「画」の魅力に尽きる。“螺旋旋解体縛り”でターボメンを締め付けている画の迫力といったら!「こんな熱血漢はスプリングマンとちゃう」とか「ここまでキャラが変わってしまうと、果たして再登場は本当に良かったのかどうか疑問になってくる」とかさんざんぶーたれてきたけれど、撤回します。デビルトムボーイから“螺旋旋解体縛り”へと続くあのシーンを今のゆで先生の画力で見れただけで、「スプリングマンが再登場してよかった」と素直に思った。

極めつけは、「どうしたーっ スプリングマンが微動だにしなくなったぞーっ!」というコマ。
動から静への一瞬の転換。それまで鳴り響いていた「ビバババ」という締め付け音がピタリと止み、実況アナの声だけが響く。そして背景には青空。
参った。参りました。
これぞ漫画ですよ。これぞ勝負の残酷さ。そしてその残酷さゆえのドラマですよ。
敵をあと一歩というところまで追いつめながら、最後の一秒で反撃され、形勢が逆転する。そしてジ・エンド……とはならないところもやはり漫画だ。現実の勝負ならここでスプリングマン敗北だろうけど、もはや完全に少年漫画の熱血ヒーローと化したスプリングマンはこのままでは終わらない(笑)。いやはや、「百も承知さ!」という口調にもスプリングマンらしくなさを感じたけれど、最後の「刀折れ矢尽きるとも、“あきらめない心”がある限りオレは闘い続ける!」がもうサイコーに「らしくない」。でもこれも、画の圧倒的迫力に押し切られて受け入れてしまう。いやーやっぱり漫画は「絵」だねェ。(野田大元帥風に)
たとえ少々強引なストーリーでも、絵に魅力があればそれで充分。かつてのスプリングマンとは別キャラだと割り切りつつ、私は今回、久しぶりに感動しました。

惜しむらくはただ一つ。「ターボメン脱出ーっ!」のコマの後に「ああ…」と嘆いているのがミート君であること。なんでミートやねん。ここはやはりモンゴルマン、もといラーメンマンを出すべき。そして解説させるべき。それが無理なら、せめてキン肉マンとかさ。とにかくあのシーンのミートの「場違い感」がすごい。

以上、「キン肉マン 第52話 スプリングマン、意地の必殺技!! の巻」の感想でした。
※毎話更新にあらず。書きたいネタがあった話のときだけ感想を書いています。
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