何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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台風で電車に軟禁中なう
※この文章は今日の未明に書かれたものです。


二ヶ月前、生まれて初めて「ネカフェに泊まる」という体験をした私ですが、今度は生まれて初めて「電車に泊まる」という体験をしました。というか今、しています。Now!(笑)

いやー、大阪から名古屋に日帰り取材に出かける9月15日にちょうど台風18号が上陸しそうっていうのは知ってたけど、まさかこんな事態になるとは。台風ナメてたわー。取材を終え、近鉄アーバンライナーに乗って近鉄名古屋駅を出発したのが19時。これなら21時には大阪に着きそうと安心してたら、走り出して一時間もしないうちにのろのろ運転になり、やがて車掌アナウンスが。
「雨量が制限値を超えたため、この先の近鉄大阪線が全線運転停止になりました。この列車は伊勢中川駅までの運行となります」
えーっそんなあ、と狼狽える私を軽く無視して、電車はまもなく伊勢中川駅に緊急停止。時間は20時。乗客はいっせいに電車を降り、車掌の指示に従って、向いのホームに停まっていた特急「伊勢志摩ライナー」の大阪上本町行きに乗り換えました。しかしこの電車もやはり動かず。そのままずっとホームに停車したまま、すでに5時間が過ぎ、とうとう日付が変わってしまいました。

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車内の電光掲示板はずっと「伊勢中川」のまま変わらず。
この、煌煌と照明がついた明るい車内で一夜を過ごした。


そしてただ今、9月16日午前1時8分。さっき車掌さんが来て、乗客に向かって「ご覧のように雨風が強くなっており、台風の佳境と思われます。台風が過ぎるまでは線路の点検ができず、運転再開は明日の朝になります。大変申し訳ないですが、このままお休みいただけますよう……」と言って帰っていきました。……まあ、こんな時間に今さら運転再開されても、大阪に着く頃にはとっくに自宅の最寄り駅までの終電はなくなってるし、ならいっそこのまま車内で夜を過ごさせてって感じですが。
その少し前には、「雨風が強くなってきたので右側のドアを締めさせていただきます」とアナウンスもありました。ちょ、ホームにも降りられないとか、それって軽い軟禁状態(笑)。まあ外に出たら危険なのでしょーがないか。
それはしょーがないけれど、もうこんな時間なのに、車内の照明が煌煌とついたままなのはいったいなぜなの。飛行機のように、夜間は照明を暗くするとかしてくれないの? 私の周り、目を閉じて寝ようとしてる人もわりといるんだけど。エアコンがずっとついてて、満席の車内が心地よい温度に保たれてるのはありがたいけど、せめて照明はもうちょっと暗くして〜。

ーーあ、今車掌さんが、毛布を配りにきました。その後、2時には「今さらですが…」と言ってパンとお茶も配ってくれた(夕食というより夜食か)。しかし相変わらず照明が明るくて眠れそうにない。しかもこんな時に限って、あの、いざという時の救世主「耳せん」を持ってきてなかった!なんたる不覚!予期せぬネカフェ泊まりでもなんとか眠れたのは、あの耳せんがあったからなのに。たとえ車内が明るくても、あの耳せんさえあれば寝れるのに!

とまあ、さんざん文句を書いてみたものの、眠れぬ夜の暇つぶしにこんな記事をリアルタイムで書く程度には、この状況を楽しんでたりします(笑)。というか、無理にでも楽しもうとせんとやっとれんわ。仕事用にノートmacを持ってきたから、こうしてキーボードに向かって鬱憤を晴らせてよかった。どんな状況でも、私は文章が書けると気持ちが落ち着く。しかしその精神安定剤的なノートmacのバッテリが残り少なくなってきた。眠れないまでも、目を閉じてじっとしてることにしようっと。

あ、書き遅れたけど、久しぶりの名古屋は楽しかったです。名古屋といっても大須商店街の店を取材したので、もっぱら大須をうろうろしてただけだけど。お昼ご飯は矢場とん本店で食べた。行列に並んで。前に駅ビル内の矢場とんで食べた時は並ばなかったから今回もそうだとタカをくくってたんだけど、まさか本店ではこんなに並ぶとは。
でも並んだ甲斐があった……としみじみ思ったのは、頼んだ「みそカツ丼」のおいしさではなく、牛くんの写真とユニに出会えたからなのだ(ミーハー)。
店内の二階への階段でも並んだんだけど、そうやって階段にじっとしてたおかげで、壁に貼ってあった若き日の牛くんと矢場とん店主のツーショット写真を発見。そしてようやく案内された席の近くの壁には、牛くんのロッテ時代のユニフォームが!しかもピンクとグレーのアウェイユニ!これはレアやわ。そしてやっぱ牛くんはカッコエエわ。浪商時代、あの上尾高校戦で、九回に放った起死回生の同点ホームランは忘れない。とかなんとか昔を思い出してるうちにいよいよmacのバッテリがなくなってきたのでここでいったん締めます。

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矢場とん本店2階の壁に、牛くんのロッテユニを発見。なつかしー。

そして迎えた翌朝。昨夜は「耳栓がないと眠れない」とか書いといて、しっかり寝ていた自分(笑)。タフだ。途中、近くのおじさんの不規則ないびき音に起こされたけど(前のネカフェでもそうだった……)、しばらくしたらまた寝た。空はうっすら明るくて、時間は6時。ようやく運転再開かなーと思ったその時!乗客を絶望のどん底に叩き落すアナウンスが。
「この先の伊勢中川ー青山間で線路の上に土砂崩れがあり、復旧の見通しが立っておりません。そのため運転再開を見合わせております」。

まーじーかー。後で聞いたアナウンスでは、土砂崩れは20〜25メートルの高さだったそう。恐るべし台風。
車内に広がるどんよりした空気をなんとかしようと、車掌さんたちが段ボール箱を抱えて、コンビニおにぎりとお茶を「朝食」としてお客に配布。「おにぎりは一人3個まで取ってもらって結構です」と言いながら。朝からおにぎり3個もよう食べんわ。……あ、もしかしてそれって、朝食だけでなく昼食も込みってこと?(汗)それだけ土砂崩れが酷くて、何時に運転再開できるか分からないってことかなあ。

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早朝6時頃の車内と車窓。雨が降り続いている。
窓辺には車掌さんにもらったお茶。膝には昨夜、配られた近鉄電車のネーム入り毛布。


8時30分頃、トイレに立つと、ドアに「使用禁止」の張り紙が。その後、車掌から正式にアナウンスがあった。「車内6つのトイレの水が全てなくなったため、トイレが使用できません。駅構内のトイレを使ってください」
昨夜から軟禁状態にあった大勢の乗客の需要に応えきれず、ついにトイレがパンク。でも、代わりに駅構内のトイレを使えるんだからまだマシか。これがもし、駅も何にもない山の中で電車が立ち往生、とかだったら……。男性はまだしも、女性は困る(笑)。

9時、再び車掌から今の状況を説明するアナウンスが流れる。内容は朝6時半のアナウンスと同じで、「この先の線路で土砂崩壊が起こったため、ただ今懸命に復旧作業を続けております。お急ぎのところ大変申し訳ないですが、もうしばらくお待ちください」
……あれ、よく聞くと表現が「土砂崩れ」から「土砂崩壊」にパワーアップしてる?これはますますヤバそう……。

10時、いいかげんぐったりしてきた乗客に向かって再びアナウンス。「土砂の除去作業は終わり、ただ今側面を固める作業をしております」

11時、再びおにぎり、パン、お茶が配られる。でも昨夜からずっと座ってるだけなのでそんなにお腹空かない。パンが甘い菓子パンばかりなのも飽きる。(近鉄が善意で配ってくれてるのに文句多いなー
同じ頃、「ただ今側面を固める作業をしています。あと1時間くらいで運転再開する見込みです」とアナウンスが流れ、車内に「やれやれ……」という雰囲気が流れる。が、その後1時間経っても電車はびくとも動かず。

12時20分、「側面を固める作業が難航しております。あと1、2時間かかる見込みです」とアナウンス。ようやく再開!と思った後だっただけに、この時の乗客の落胆は大きかった。後ろの席からは「作業に時間かかり過ぎ」と不満の声も聞こえてきた。

14時10分、今度はアナウンスではなく、車掌が直接やってきて、「トイレが満タンで、大阪までの走行が困難になっております。代わりの臨時列車を用意しましたので、それに乗り換えてください」。
トイレが満タンで走行困難って……いったいどんな状態なんですか。それはともかく、こうして再び電車を乗り換えたのが14時40分頃。ようやく側面を固める作業が終わって線路が復旧したとのアナウンスがあり、7分後の14時47分、ついに運転再開。昨夜20時に運転停止してから、約19時間後のことでした。

19時間……飛行機にそんだけの時間乗ってたら世界中どこでも行けるわ(笑)。でも飛行機のように、長時間の軟禁に耐えたご褒美が異国の地、という訳でもなく。ずっと同じ場所に19時間というのは思ってた以上にしんどかった。肉体的な疲れ以上に、精神的に。せっかく16日は久々に仕事がフリーの日で、家でやりたいこといっぱいあったのに、なんで一日の大半を動かない電車の中で過ごしてるんだろう、という虚しさ。昨夜、電車で一晩明かしてる時はまだ、寝台でもない普通の電車に泊まるという貴重な体験を楽しもう、という気持ちもあったんだけど。翌日になってもまだ運転再開の見込みがない時には、もうそんな「貴重な体験」とか言ってる余裕もなく。とにかく早く出発してという思いのみ。


14時47分、ついに運転再開。19時間滞在した伊勢中川駅に別れを告げる。

流れる車窓を眺めながら、「ちゃんと走ってる」列車に乗るのがこんなにも快適なものなのか……とつくづく実感。やっぱり列車は「走ってこそ」。鉄道好きだけど、それは走ってる列車に乗るのが好きなのであって、列車の中にいるだけで満足といった筋金入りの鉄道愛好家ではないのだということも、今回の件で学習したのでした。


拍手ありがとうございます!いつも励みにさせてもらってます。以下「続きを読む」に拍手への返信です。
9.13
西さん

ご無沙汰してます。コメントありがとうございます!
へへ、実は私、忙しさにかまけて、まだセレモニーの動画を見てないんですよね写真は見ましたが。
このセレモニー、ファンの間では賛否両論あるみたいですが、一応「けじめ」として必要だったのかなと。実際の引退から二年のブランクを経ても、功労者にはきちんとセレモニーをするあたり、ドイツ人の律義さが良く出てるような気もします。
そしてフリンクスの引退試合の翌日にやるんだったら、フリンクスの引退セレモニーも一緒にすれば良かったのに、ともちょっと思ったり(笑)
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