何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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「食べたら死ぬかも」というスリルを楽しむレストラン。〈3〉
 「厨房も客室の一部」というコンセプトのもと、希望するお客を神戸北野ホテルの厨房に案内している山口浩シェフ。厨房もお客を招くことを想定した設計で、天井全体から換気されるシステムを採用。そのため天井に換気フードがなく、すっきりと見通しがよい。
「今、食べている料理がどういう所で作られたのか見ることができ、お客様にも喜ばれている」と話す山口シェフが、「お客を厨房に招く」ことを思いついたのはフランスでの修業時代。「フランスのレストランではお客を厨房に招くことが一般的で、レストランでの楽しみの一つ。そこで帰国後、僕の店でも実践したんです」

今年6月にオープンした山口シェフの最新店「エ・オ」も、デパート内のテナントという制限の中で工夫を凝らした「お客に魅せる厨房」だ。厨房は客席から一段高く配置し、客席に面した壁は総ガラス張り。さらに店内の照明を暗めにして、厨房が照明でぼんやり浮かび上がるよう演出。その様子はまるで舞台のようで、お客は舞台上の料理人たちを眺めながら食事ができる。が、決して厨房全てを見通すことはできない。厨房の全体照明を抑え、料理人の手元だけ明るく照らすようにしているからだ。「内装のテーマは陰翳(いんえい)。影があるから奥行きが生まれる。厨房も天井から煌煌と照らさず、お客から見えない影の部分をつくった。その影の部分を想像する魅力があると思う」(山口シェフ)。
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「働きやすさ」への配慮も随所にある。例えば手前のテーブルに座るお客が厨房を見上げた際、料理人と視線が合わないよう、手元を照らす照明がはめ込まれた丸太のオブジェを視線の位置に吊り下げた。そうすることで料理人も集中して作業ができ、お客も気兼ねなく厨房を見上げることができる。
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店内のインテリアは土、雨などの自然をイメージ。天井から吊り下っているガラス玉は「しずく」をあらわしている。このガラス玉に代表されるように、「自然だけどちょっと不思議」がコンセプト。
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実際にここで食事をすると、ちょっと暗めの照明がなんともいえず落ち着く。同席した相手の顔にもいい感じに「陰影」ができて、いつもより三割増くらい美男・美女に見える。第一印象が決め手のお見合いとか、紹介されての初デートなどにもぴったりの店ではないだろうか。

エ・オ<ベルナール・ロワゾー・スィニャテュール>
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