何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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Last winner〈第二部〜その3〉「博物館の帰り道」
試合開始は20時5分。日中はたっぷり市内観光する時間がある。
この日の市内散策についてはまた別の記事で書くとして、ここではバラックにも関連する施設のことを。せっかくライプチヒに来たんだからと、中心街にあるライプチヒ現代史博物館に行くことにした。この博物館、ホテルから歩いて行ける距離にあるのも嬉しいが、なんたって入場料が無料。これが大きい。
で、博物館に行った後いったんホテルに戻り、それからまたスタジアムに行くつもりだった。だがもしかしたらホテルに戻らずスタジアムに直行することもあるかもと思い、試合チケットと、2年前にバイアレナで購入したレヴァークーゼンのバラックユニをかばんに入れ、ホテルを後にした。

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市の中心部、にぎやかな通り沿いにあるライプチヒ現代史博物館。路上にある銅像が目印だ。銅像はヴォルフガング・マットイヤー作「世紀の一歩」(1984)。

「東ドイツの生きた記憶を伝える場所」というコンセプトで建てられたこの博物館は、無料とは思えないほど見応えがあった。戦後の東西分断から東ドイツ社会主義統一党の政治、市民の抵抗、そして国家崩壊と東西ドイツ統一までがドラマチックに展示されている。細かい感想はまた別の記事に書くが、ライプチヒに行く機会のある人はぜひ立ち寄ってほしい。なんたって無料だし(笑)。
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東ドイツ時代は街の目立つ場所に建てられていたであろう、レーニンの銅像。ちなみに館内の写真撮影は自由(受付で確認ずみ)。

私は引退試合を見る前に、この博物館に行って良かったと思った。バラックという選手のバックボーンや、彼がなぜ、引退試合の開催地にこの街を選んだのかもなんとなく分かったような気がしたからだ。

展示物の中には、バラックのドキュメンタリー番組では必ず登場する建物の写真もあった。東ドイツの典型的な集合住宅群だ。
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バラックの実家もこのような集合住宅だった。こうして見ると、バラックってドイツ人がイメージする「典型的な東ドイツ育ち」なんだなあと実感する。

ライプチヒ現代史博物館を出たのは17時頃だった。さあ、「東ドイツの生きた記憶を伝える場所」を見た後は、「東ドイツが生んだスーパースター」を見に行こう。試合前の練習も見たいから、スタジアムに向かうにはちょうどいい時間だ。

いったん部屋に戻ってコンタクトレンズを装着しようと思い、ホテルへと向かっていたら、視界のすみに何やらひっかかるものがあって足を止めた。ひっかかったのは、「Ciao MB」という引退試合でおなじみのロゴ。そのロゴが車体にプリントされたフォルクスワーゲンが2台、路上に停まっていたのだ。
見ると、車の向こうにはグランドホテル。そして、ホテルの前に何やら人だかりができている。そうか、選手たちの出待ちをしてるのか!……と、気づいてしまったのは私にとって良かったのか、それとも悪かったのか。というのも、ここで私もつられて出待ちに参加したせいで、スタジアムに行くのが遅れ、試合前の練習が見れなかったからだ。

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道行く人も思わず振り向く、黒塗りの「Ciao MB」カー。

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Ciao MBカーのアップ

人だかりの周囲にはテレビの中継車が2台ほど停まっており、ホテルの玄関にはテレビ局のスタッフと、たくさんのガードマンたちが陣取っていた。でもこの厳重な警備も、ホテル前の「非日常のお祭りムード」を演出していた。普段はホテル前で出待ちとかしない私も(言い訳ですね)、この時ばかりはついそのお祭りムードにふらふらと吸い寄せられてしまった。
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でもこの人だかり、選手に会えるかもという期待感からみんなテンション高めでニコニコしていて、その中に混じっているのは楽しかった。正直、ホテルに出入りする選手たちを見るよりも、出待ちしているファンを見ている方がワクワクした(笑)。みんな、今夜の試合を待ちこがれてたんだなあと思うと、なんともいえず嬉しくなる。
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首から通行証をぶら下げた人がホテルから出てくると、「有名人かも」という期待から、みんないっせいに注目していた。

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引退試合のDJをつとめる男性が、テレビのインタビューに答えている。

〈4〉に続く
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