仕事で徳島に行ってきました。和歌山港から南海フェリーに乗って。
船の甲板に出ると、晴れ渡った9月の秋空。海面が陽を浴びてキラキラと輝いていました。
和歌山港から約2時間で徳島港に到着。そこからバスで徳島駅へ。取材まで時間があったので、徳島駅前を散策しました。駅からちょっと歩くと、目の前にどんどん眉山が近づいてくるのが圧巻。こんな街の真ん中に、ホントにそこだけ「にょきっ」と山が生え出ているみたいで。独特の景観でした。
目指しているのは商店街にあるという「chu chu churros cafe(チュチュチュロスカフェ) 」。スペインからチュロス製造機を輸入して、揚げたてのチュロスを食べさせてくれると知って興味津々。徳島に行くと決まった時から、なんとしても行きたい店ナンバーワンになりました。ぶっちゃけ、取材先の和食店よりよっぽど興味あった(笑)。
そのチュロスカフェがある商店街の入口に、こんな立て看板発見。アニメのマチ徳島って……知らんかった。徳島といえば阿波踊りじゃないのん?
でもその阿波踊りも、こーゆーアニメキャラがPRしてるポスターが3種類くらい、街のあちこちに貼られてありました。
お遍路PRポスターもアニメキャラ。どうやら徳島は役所ぐるみで「アニメの街」として推してるらしい。
ちなみにアニメの阿波踊りポスター、取材した和食店の人に聞くと、数年前のポスターはすごい高値がついたらしい。それって「NARUTO -ナルト-」のポスターかな。徳島駅前の「そごう」の地下飲食街で、そのポスターを貼ってる店を見つけたし。
これも和食店の人に聞いたんだけど、阿波踊りのポスターは毎年数種類が発売されるそうな。で、気に入った年のポスターを、年が変わってもずっと貼り続けている店が多いとか。毎年違うポスターが発売されるからって、「今年のポスター」に張り替えることはないらしい。
その和食店が壁に貼っていたのがこれ。「うちの店の雰囲気に合っているのは、アニメじゃなくこっちだから」と。
数種類の阿波踊りポスターを、コレクションのように壁にずらっと貼っている店もありました。和食店の近くのラーメン店がそれで、壁にはアニメ版の阿波踊りポスターがずらり。
そんな「アニメのマチ徳島」の風景を眺めつつ、たどりついたのがこのチュロスカフェ。
平日のお昼時という時間帯からか、店内にお客は私ひとり。思ってたより流行っていないのかとちょっと不安になったけど、揚げたてのチュロスはモッチモチでおいしかったー。これが本場スペインのチュロスの味なのか。今までチュロスだと思って食べてたのはいったい何だったんだ。
お店は徳島駅から徒歩10分ほど。他の場所にも2号店があり、もうすぐ徳島駅前に3号店もオープンするそう。お勘定の際、店員さんが教えてくれました。
その際、この店のすぐ近くにある阿波踊り会館は入場無料ですか?と聞いたところ、「たぶんそうです」との返事だったので、いそいそと行ってきました。しかし無料だったのは一階の土産物売り場だけだった……当たり前といえば当たり前か。
そういえばこのチュロスカフェ、店内の壁に阿波踊りポスターを一枚も貼ってませんでした(笑)。そりゃそうだ。このレトロアンティークなヨーロッパ風空間に阿波踊りポスターは似合わなさすぎる。
レトロといえば徳島駅前は全体的に昭和な雰囲気が漂っていました。この看板とか。このお店、他にも傘を売ってたりクリーニングもやってたりと、「何でも屋」みたいな感じだった。
この後、取材先の和食店へ。その後は、「徳島でなんとしても行きたい店ナンバーツー」だった「イルローザ クレメント店」へ。お目当てはこの店のカフェメニューのひとつ「紅茶&スコーンビュッフェ」(780円)。
たった780円で、20種類前後の紅茶が飲み放題、5種類前後のスコーンが食べ放題!太っ腹すぎる。ただ一つ残念なのは、スコーンにつけるコンフィチュール(ジャム)は用意されていても、生クリームは用意されていないこと。価格が1000円になってもいいから、スコーンに生クリームもつけられたらもっと嬉しい。
このお店、紅茶の種類がとにかく豊富。紅茶専門店にしかないような珍しい茶葉を6種類ほど楽しみました。あ、ちなみにこの店にも阿波踊りポスターは貼られてなかった(しつこい)。
しかし去年行ったポーランドのアウシュビッツ訪問記もまだ書いてないっていうのに、徳島旅行記(というほどのもんでもないけど)を先に書くっていうのはどうなのよ(笑)。まあ最近行った海外の方がどうしても「記憶が鮮明なうちに書かなきゃ」という意識が強いし。ええ、徳島も大阪人からしたら「海外」ですし。