何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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見る阿呆2015(3)
 ■8月13日・徳島市
この日は朝から晩まで、まさしく阿波踊り三昧だった。その前にまずは腹ごしらえ。昨日も行った「セルフうどん やま」で、朝うどんをいただく。朝からうどん。しかも肉うどんで、さらに揚げ卵つき。朝からどんだけ食べるねん。
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うどんを食べながら「阿波踊り見物ガイド」を読む。阿波踊りは夜しか楽しめないと思っていたけど、日中も色々なイベントをしているらしい。まずは朝11時から、「阿波おどり会館 特別公演」を見ることにした。この日は無双連が出演するらしい。昨夜、南内町演舞場でも独特のキレのある踊りを披露していた連だ。
阿波おどり会館に着いたのが10時前。11時公演のチケットは売り切れてるかもと思ってたけど、普通に買えた。
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特別公演が行われるホールはこじんまりした小ホールで、開演前には満員になった。公演では、踊りはもちろん、司会も無双連の人がつとめて、それがサマになってたのは驚き。どんだけ多才なんだ。それだけ、有名連は阿波踊り期間中だけでなく、色んな時期に色んな場所で公演していて、慣れているということだろう。
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昨夜見た時も感じたが、無双連の踊りは独特だ。男踊りは赤いうちわを鮮やかにひるがえし、他では見られない直線的な手さばきで力強く踊る。女踊りはつま先を立てないベタ足で、「これが昔の踊り方。これを守っているのは無双連だけ」と司会者は言っていた。
二晩続けて無双連の踊りを見て感じたが、私は男踊りはこの連が一番好きかも。独特の直線的な手さばきが小気味良い。

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阿波おどり会館という場所柄か、お客の大半が県外からの観光客(実際に司会者が挙手させて集計を取った)。途中でお客も舞台に呼ばれて、連と一緒に踊る演出もあり、優秀者は舞台上で表彰された。(全てのお客が強制的に踊らされるわけではない。希望者のみ)

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公演後は、無双連の人と一緒に記念撮影も撮れる。※写真の女性は私に非ず

阿波おどり会館を出た後は、昼ご飯を食べて、13時からの「選抜阿波おどり大会」に備える予定だった。だが朝に肉うどんを食べたのであまりお腹が空いていないし、また道中にあまりそそられる飲食店がない。そこで一昨日も行った駅横のチュロスカフェに再び行く。というのも一昨日、夜からの阿波踊り見物時に食べようとチュロスを買ったものの、夜、食べる頃にはすっかり固くなっててあまりおいしくなかった。そこでリベンジすることにしたのだ。
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生チョコチュロサンデーをイートインで食べる。揚げ物はやっぱり揚げたてがおいしい、という当たり前のことを再認識。冷たいソフトクリームとの相性も抜群。

チュチュチュロスカフェ
http://chuchuchurros.com/

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腹ごしらえもすませて、「選抜阿波おどり大会」が行われるあわぎんホールへ。まだ開場前なので会館裏の橋で涼んでいたら、この日のトリをつとめる阿呆連の人たちが裏口から入場していった。小さい男の子が「阿呆連や!」とキラキラした目で言う。破れ番傘の衣装を見ただけで阿呆連と分かるとは、徳島での阿呆連の人気のほどがうかがえる。

この「選抜阿波おどり大会」は、午前中に見た「阿波おどり会館 特別公演」とは対照的に、徳島県人のお客が多いように感じた。踊りを観覧中に聞こえてくる会話が、「踊りを見慣れてる」という感じで。
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「選抜阿波おどり大会」というだけあって、徳島市の連だけでなく、他の市からも参加していた。この金長連は小松島市から参加。情緒あふれる踊りが印象的だった。

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沿道で見るのと、このようにホールで見るのとは阿波踊りの印象がまるで変わる。照明も凝っていて、この舞台では踊り子の衣装の色に合わせた照明になっている。

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トリを飾った阿呆連。「阿波の阿の字は阿呆の阿」というノボリにも自信がみなぎっている。「こんな演出もあるのか」という斬新な仕掛けがいっぱいで、人気ナンバーワンの連ということを実感。だが他の連もみな素晴らしく、阿呆連のレベルが飛び抜けて高い、という感じは特にしなかった。

公演を見終わったら小腹が空いていた。今度はちゃんと食事を取ろうと、行列ができていた三八製麺所で徳島ラーメンを食べる。店の横の壁には「連員募集」の貼り紙が。こういう貼り紙は徳島市内でよく目にするが、練習は週に何日、何時間くらいなのかとか、待遇面は一切書かれていない。仕事じゃないから給料とかはないんだろうけれど。
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ラーメンを食べ終わったのが15時。そろそろ、無料演舞場の席に座って場所とりすべきか。そう思って、昨日も通った両国本町演舞場に向かう。ちょうど本部席の向い側の最上段席が空いていたので、らっきーと思いそこに座る。ローソンの向かいでもあるので、ローソンのwifiにつなげられるのも好都合だった。
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しかしまだ15時すぎ。暑い。この状態で18時の阿波踊り開演まで待つんか〜と思っていたら、やがて雨が降り出した。傘を用意してなかった人には悪いけど、この雨でだいぶ暑さがやわらいで助かった。
雨はどんどん激しくなり、このままだと祭り中止では……と危惧していたら、開演直前にピタリと雨がやんだ。(途中でまた降り出したけど)

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さゝ連の踊り子さん。桟敷席のすぐ前まで来て踊ってくれて、盛んにカメラのフラッシュを浴びていた。

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有名連のサポートを受けながら、にわか連の人たちも踊りながら行進。

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昨日も書いたが、見るたびに腰をいわしそうな踊り方だと思う葉月連の黒ハッピ。

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どの連にもたいてい一人は、実に味のある踊りを披露するおじさんがいる。動きにスピードはないんだけど、とぼけたような愛嬌あふれる表情込みで魅せてくれる。

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若さあふれるハツラツとした踊りを披露した四国大学連。青春映画のワンシーンのよう。

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有名連じゃない連、たとえば企業連とかにはあんまり踊りは期待しないもんだけど、たまに予想を裏切る踊りを魅せてくれる企業連も。純粋に祭りを楽しんでいる雰囲気がいい。

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本家大名連。右手前、一人だけ鉢巻きをしてないお兄さんはこの連の名物男らしく、昨日見た時も、そして今日もバチをくるくる回すパフォーマンスで観客を湧かせていた。

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心酔連。客席に向かって太鼓を叩いてくれるのは実は珍しいかも。

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私がこの日、もっとも見事だと思ったのは阿波扇。扇をくるくるひるがえしながら、一糸乱れぬパフォーマンスで行進してくるサマは華やかでダイナミック。手前の女性は、今年の阿波踊りのポスターに登場してる人かも?似てる。

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阿波扇の女踊り。この他にも男踊り、ちびっ子踊りもあって見応え抜群。

阿波扇を見たらもう充分満足したわたし。時間も22時前だしそろそろ帰ろうかなと落ち着かなくなる。今夜は高松に移動してそこのホテルに泊まる予定で、高松行きの電車の最終が22時41分。だから22時20分くらいまではこのまま踊りが見れるのだが、もう充分阿波踊りは堪能したし帰ろうかなあと迷いつつ席に座っていたら、最後に思いがけないサプライズがあった。一昨日、鳴門市で見たうずしお連が踊りこんできたのだ。
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鳴門市からの参加ということで、いわば「鳴門代表」。今回も次々と構成を変えてうずしおを表現する、統制のとれた踊りを披露。太鼓も迫力抜群で前の席の女性が「すごい」と嘆息していた。

思いがけずまたうずしお連の踊りが見れたことで、今度こそ満足した私は席を立った。鳴門市、徳島市と三日間に渡った阿波踊り見物はこれでおしまい。無料演舞場、有料演舞場、小ホール公演、大ホール公演と、色んなシーンの阿波踊りを見物した三日間。意外だったのは、阿波踊りといえばすぐ浮かぶあの「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」がほとんど聞けなかったことだ。このフレーズを歌っていたのは企業連、それも1、2連だけ。有名連は全く歌わず、かわりに「一かけ二かけ三かけて」から始まるフレーズをよく歌っていた。

徳島市だけでなく、先に鳴門市の阿波踊りが見れたこともよかった。徳島市の阿波踊りの規模の大きさがよく分かったし、また徳島県内の他の市でも、徳島市ほど規模は大きくなくても、それぞれに阿波踊りを楽しんでいることが分かったから。

高松に向かう電車の中、電車の走行音が、鳴りもの隊のお囃子に聞こえて仕方がなかった。
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