何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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クー嶺街を歩く。
■二日め〈12月26日〉

台湾旅行二日目は、朝、自然と早くに目が覚めた。さっそく身支度を整えて、中正紀念堂に向かう。9時からの衛兵交代式に間に合うと思ったのだ。
中正紀念堂に着いたのは8時50分くらいだけど、すでに衛兵交代式が始まっていた。
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バッキンガムの衛兵交替式に比べて、衛兵の服装が地味。特に工事現場の作業員みたいな白いヘルメットが目立つ。観光客用のショーのように捉えられがちな衛兵交代だけど、れっきとした軍事行事ということが、この服装から感じられた。
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体型はともかく、みんな背丈がほぼ同じなのがすごい。整列美を演出するため、あえて同じ身長で揃えたのだろうか?

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中正紀念堂。1980年に建てられたそうで、別に皇帝専用の道とか必要ないだろうに、なぜか階段の真ん中に皇帝専用の道(白い部分)があるのが面白い。蒋介石を皇帝と見立てたのだろうか?

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蒋介石像。数年前にワシントンのリンカーン記念館を訪れたことがあるが、あのリンカーン像を彷彿とさせる造りだ。歴史の本を読んだだけでは、この人が台湾でこんなに巨大な像を建てられてるとは思いもよらなかった。私はわりと蒋介石が好きなのだが(毛沢東に負けたという判官びいき込みで)、それでもこれは意外だった。こんな銅像になるほどの偉人じゃないやろー、と思ってしまう。
でもこの像と、この広大な紀念堂とその敷地を見ただけで、蒋介石がこの国で長年、絶対的な権力者だったことが分かる。百聞は一見にしかず。歴史の本を何冊も読むよりも、たった一度その国を訪れた方がより歴史を実感できる。

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でも観光客は蒋介石の像よりも、もっぱら、その前に立つ衛兵にカメラを向けていた(笑)。蒋介石人気ない…。

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地下に降りると、そこはギャラリーになっていて、ここで個展を開催しているアーティストがスピーチしていた。

階段を上がると、そこは「中央通廊」という広々とした展示スペース。この日は中華民国の抗日戦争展をしていた。
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南京大虐殺の絵。上から見下ろし、笑っている日本兵の顔がいかにも悪役。そういえば去年のGWに行った北京の中国国家博物館でも、南京大虐殺がテーマの彫刻の展覧会があった。

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紀念堂の前では「アナと雪の女王」のアトラクションが開催されており、そのテントがどーんと建てられていた。アナ雪は台湾でも人気らしく、親子連れの長い行列ができていた。

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正門から見た紀念堂。中国旅行の後だと、台湾のこういう中華風建築の新しさ、きれいさを痛感する。台湾ってほんと、まだ新しい国なんだなあ。

この日のお昼ご飯はどこにしようか決めていなかったが、『歩く台北』を開くとこの付近に魯肉飯の人気店「金峰魯肉飯」があるのを発見。さっそく地図を頼りに店に向かうが、方向音痴のため反対方向に歩いたりして迷ってしまい、ようやく店にたどりつけたのは1時間半後だった。
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迷ったせいでもう13時半になっていたが、それでも店の前は長蛇の行列。日本ではわざわざ行列に並ぶなんてことはしないけれど、旅行先では並ぶ。めったに来れない異国、どうせならおいしい料理が食べたいし。
回転が早いのか、行列はわりとサクサク進んだ。この時にはすでに「イーウェイ(ひとり)」という中国語をマスターしていたので、店員に「イーウェイ」と伝えると、スッと店内に入れてくれた。やっぱり一人って身軽。

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魯肉飯だけだと物足りないので、苦瓜排骨湯も頼んだ。メニュー名からは肉が入ってなさそうなのに、骨付きの牛肉がゴロゴロ入っていた。食べきれるか不安だったが、やさしい味わいのスープだったこともあり、ぺろりと平らげられた。
看板メニューの魯肉飯も、油っこくなくて、肉そぼろも程よくパサついていておいしい。この時はまだ他店で魯肉飯を食べていなかったので比較対象がなく、金峰の魯肉飯も「こんなもんかな」と感じたが、翌日にワンタンの店で魯肉飯を食べた際、金峰の魯肉飯がいかにおいしいかを実感した。まあワンタンの店に、ワンタンにセットでついてくる魯肉飯の味を期待するのがそもそも間違ってるかもしれないが。

遅めのお昼ご飯の後、腹ごなしに周囲を散策しようと地図を広げたら、ふと、見覚えのある地名を見つけた。

牯嶺街。

これはあの台湾映画の名作「牯嶺街少年殺人事件」の舞台となった街の名前ではないだろうか。
映画はかつて、牯嶺街で実際に起きた事件を元にしているという。
あいにく私はその映画を見ていない。見たいのだけど、日本ではDVDが出ていないようなのだ。
なので映画に思い入れはないのだけれど、せっかく牯嶺街の近くに来たのだから、ぜひその街を歩いてみたいと思った。

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牯嶺街と名付けられたこの通り。経済発展なんてどこ吹く風というような、古い建物が多い。飲食店の値段も安く、地元民しか通らないような庶民的な通りだった。
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牯嶺街で印象的だったのは、古本屋が多いこと。古本屋街とまではいかなくても、ちょっと歩いただけで3件くらい古本屋を見つけた。使用済みのハガキを売っている店もあって、なかなかマニアックな通りだ。
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額縁屋?が二件並んでいる。あまり観光客には縁のなさそうな店が多い。

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かと思えば、ガレージと二階の窓に、一つ目小僧のオブジェを飾っている家があったり。

歩き疲れてきたので牯嶺街を後にして、最寄りの駅である古亭駅に向かう。その途中で、「南福宮」という小さい廟を見つけ、中に入った。後でネットで調べてみると、航海・漁業の守護神である道教の女神、媽祖の廟らしい。
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歩き疲れてきたので牯嶺街を後にして、最寄りの駅である古亭駅に向かう。その途中で、「南福宮」という小さい廟を見つけ、中に入った。後でネットで調べてみると、航海・漁業の守護神である道教の女神、媽祖の廟らしい。
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廟の奥には媽祖の像があった。私が会話帳を指差しながら中国語で「写真撮っていいですか」と聞くと、中にいたスタッフは笑顔で快諾してくれた。が、その時は中でお祈りしている人がいたので、建物の外で待っていた。するとほどなくしてさっきのスタッフがやってきて、日本語で「今なら、中に入って撮ってもいいですよ」と教えてくれた。見ると、お祈りしていた人がもう帰った後だった。
日本語で意思疎通ができるのもすごいが、わざわざ教えに来てくれる、そのやさしさが胸にしみた。
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媽祖の像。

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台湾でもスターウォーズが公開中。帰りに利用した、古亭駅のホームにも看板があった。ハン・ソロのハンは、やはり中国語では「韓」なのね。
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