何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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「サッカークラブがある町」の日常。
 2011年10月20日。昨夜、ヴァレンシアFCに逆転勝ちした興奮もさめやらぬなか、再びバイアレナに向かう。この日は午前中、レヴァークーゼンの公開練習が予定されているのだ。
ケルン中央駅からSバーンに乗り、レヴァークーゼン・ミッテ駅で下車。駅の標識に従い、スポーツパークへ。

※スポーツパーク
バイアレナなど、レヴァークーゼン関連のスポーツ施設が集まる一帯の総称。



昨夜歩いたときは真っ暗だった、バイアレナへの道。こんな豊かな自然の中を歩いていくんだ、と初めて気がつく。そりゃ夜は真っ暗になるわ、とも。
※バイアレナへの行き方は「バイアレナに行こう」を参照。


着いた。バイアレナの隣、柵に囲まれたグラウンドが練習場。この柵の前の通路を通って、選手たちがグラウンド入りする。すでにファンが数人、選手たちが現れるのを待っていた。そりゃー昨夜あんないい試合を見せられたら、選手からサインもらったり写真撮ったりしたくなるよね。とまるで他人事のような言いぐさだが、何を隠そう私だって、あわよくば写真撮りたいなーと思ってここに来たのだ。

しかし練習開始の午前10時が近づいても、選手たちがなかなか通路に現れない。柵の隙間からグラウンドを除くと、ゴールキーパーが一人、コーチと組んで練習している。あれはもしや……。

やっぱりアドラーだった。練習を終えて通路に出てきたところを、さっそくファンにつかまっている。ファンから差し出されたグッズに、快くサインをするアドラー。しかし「悔しいだろうなあ」という先入観があるせいか、どことなくその表情が寂しげに見える。本来なら昨夜、レヴァークーゼンのゴールを守っていたのは彼のはずだったのに。

アドラーが練習場から出てきたのを皮切りに、他の選手たちもぽつぽつと通路に姿を見せた。デルディヨク、フリードリッヒ、ギーファー、バリッチュ、そしてドゥット監督らが、通路でファンのサイン依頼に応えた後、練習場に入っていく。
しかしその後が続かない。しばらく待っても誰も現れないのを見て、ようやく気づいた。現れたのは、昨日スタメン出場しなかった選手たちばかりだ。つまりスタメン組は、今日は練習が休みか、別メニューで軽い練習をこなしているのでは。つまりこの練習場には現れないのでは。

いつまでたっても他の選手たちが現れないので、通路で待っていた他のファンもあきらめたらしく、次第に散っていった。帰る者もいれば、練習場を見下ろす「高見台」に移動する者もいる。というのも、前日まで「公開練習」の予定だったこの日の練習が突然「非公開」になったからだ。なので練習場には入れない。

練習が非公開になったのは残念だけど、しゃーない。私も高見台に上ってみた。すでにグラウンドでは選手たちの練習が始まっていた。

平日なので、練習を見に来ているのは定年後のおじさんが多い。高見台から見学しているファンの影法師が、ピッチに長く伸びている。そのさまが、あのwerkselfのイラストにそっくりだった。

レヴァークーゼンのツアーバスにプリントされたwerkselfイラスト

突然、にぎやかな声が聞こえてきたと思ったら、子どもたちが高見台に上ってきた。近くの小学校から、先生に引率されて来たらしい。高見台に上ったとたん、いっせいに柵にはりつく姿がかわいい。

そして先生は、生徒たち以上に真剣な眼差しで練習に見入っていた。せんせー、これも授業の一環ですか?(笑)。単に先生がレヴァークーゼンファンで、自分が見たいから連れて来たって感じもするんですが。でもその気持ち分かるよせんせー。昨夜の試合は本当に、授業をとりやめてまで見に来たくなるいい試合だったしね(決めつけ)。


小学生たちとは別に、お父さんと一緒に来ていた男の子。くるんと上がった前髪がキュート。レヴァークーゼンのタンタンと呼びたい。


高見台から見下ろしているのも飽きたので、下に降りて、柵越しに見学することにした。といっても、練習を見ている時間よりも「練習を見ている一般ファンを見ている時間」の方が長かった。そっちの方が、見ていて飽きなかったのだ。

道路沿いなので、偶然通りかかった人が「あ、練習やってる」って感じで自転車を止めて、しばし見学していくパターンも多い。その気軽さ、さりげなさがうらやましい。

こんな風に、自転車に乗ったまま、気軽にプロの練習を見れる環境っていいなあ。しかしこれも、レヴァークーゼンがそんなに人気がないからできることかも。同じドイツでも、ドルトムントやバイエルンの練習見学はもっと人いっぱいだし。

次第に見学人が増えてくる。しかしおっちゃん率高いな(笑)。若い女性がいっぱいの、Jリーグの練習見学とはえらい違いです。

この日は非公開だったので柵越しだけど、公開日なら柵の中に入れるらしい。柵に落書きなど全くないのが、意外といえば意外。レヴァークーゼンファンはマナーがいいのか。それともファンが少ないからか……?

主力選手たちが現れず、さらに公開から突然非公開になったりと「当てが外れた」練習見学。でも近所の学校から先生が生徒を連れて見学に来たりと、「サッカークラブがある町」の日常を垣間見ることができたのは、よい体験だったと思う。
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