何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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インゼル・ホンブロイヒ美術館〈2〉
扉を開けて次の部屋に進む。時おり、室内が急に暗くなったり、また明るくなったりする。天井には照明がなく、ガラス越しに射し込む自然採光をかしている。なので天候の変化によって作品の印象も様々に変わる。監視員もいないので写真撮り放題だが、作品を触って傷つける人はいないのだろうかとちょっと心配になる。
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天井からし込む光が、作品を刻一刻と構築していく。

作品にはタイトルカードもキャプションもないが、様々な年代の作品が混ざり合って展示されていることは分かる。アジアの古代石像の背景に、パステル調の現代絵画が配置されている部屋は、ずっとそこにいたいくらい心地よかった。時空間が交差した部屋には、不思議な時間が流れていた。
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扉を開けて移動すると、さっきも見た部屋だった。普通の美術館のような案内板がないから、訪問者は芸術作品だけを頼りに棟内を見て回ることになる。訪問者をわざと混乱させるこの空間構造、まさにラビリンス。
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ラビリンス内に設けられた、重い鉄の扉。

展示棟と展示棟を結ぶ道にも、道案内の標識は一切無い。地図がなければ迷ってしまいそうだ。今日は季節と天気がいいせいか、私の他にも人がわりといて、彼らの後をついていけるから助かっているけど。
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展示棟と展示棟を結ぶ砂利道

森の中に点在するいくつか展示棟を見ているうちに、ようやく気づいた。棟の周りには、棟を隠すために意図的に高い木々が植えられている。訪問者はすぐ近くまで来て、やっとその棟を見つけることができる。「芸術は発見するもの」。そんな意図がこめられている気がした。

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木々に隠されている芸術に、ゆっくりと近づいていく。
自然に溶け込むシックな色のレンガを使っているのも、カムフラージュのためだろうか。

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展示棟と同じ高さの生け垣が、棟を隠すように、その周りを囲いこんでいる。

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敷地内の公衆トイレ。まるで廃屋のようだが、中はきれいで清潔。

インゼル・ホンブロイヒ美術館〈3〉に続く
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