何年たっても、まだ狂ってる。
Still Crazy After All These Years (Paul Simon)
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ハイネマンで愉しむ「上品系」ドイツスイーツ
日本でもっともメジャーな「ドイツのお菓子」といえば、恐らくバウムクーヘンだと思う。が、意外とドイツ旅行中に、バウムクーヘンが売られているのを見ることは少ない。というか全く見ない。観光客向けの土産物屋にも置いていないし。もしかしてバウムクーヘンって、カール・ユーハイムおじさんの日本向け創作レシピか?と思いきや、そんなことは全くなかった。実はバウムクーヘンは、ドレスデンなどのドイツ東部が本場らしい。私が今まで訪れたのは、ケルンなどのドイツ西部ばかり。どうりでバウムクーヘンを見かけないはずだ。私がもっとも東に行ったのって、せいぜいベルリンまでだし。そのベルリンには、バウムクーヘンが名物のカフェ・コンディトライがあるらしく、今回の旅行で立ち寄りたいと思っていた。が、飛行機に乗り遅れるなどのハプニングのため、時間がなくて行けずじまい。残念。

ドイツのバウムクーヘンに憧れて

「ドイツ西部ではバウムクーヘンを全く見ない」と書いたが、確かに数は少ないものの、西部にもバウムクーヘンを売っているお店があった。デュッセルドルフのカフェ・コンディトライ「ハイネマン」がそうだ。もしかすると、デュッセルドルフに日本人が多く住んでいることも関係しているのかもしれない。
「ハイネマン」にあるのはオーソドックスなバウムクーヘンではなく、チョコレートでコーティングされた「ハイネマン・バウムクーヘン」なるオリジナル製品。そのチョコがけバウムクーヘンを一口サイズにカットしたものもあり、旅行前からこれを買おうと決めていた。それと、「ハイネマン」でもっとも人気があるという「シャンパン・トリュフ」。他にも、公式サイトには派手さはないが玄人好みのスイーツがいろいろラインナップされていて、旅行前からそれらを見て夢をふくらませていた。カフェも併設されているので、できればカフェでコーヒータイムも楽しみたい。正直、今回の旅行でもっとも「訪れるのが楽しみな飲食店」だったと思う。

そして当日

10月19日、午前中はデュッセルドルフ郊外のインゼル・ホンブロイヒ美術館へ。午後は市内中心部に戻って、ハイネマンで買い物&コーヒータイム。なんて効率的なデュッセルドルフ観光だろうか。同行して、ナビゲートしてくれたオカジさんありがとうございます。

ハイネマンはデュッセルドルフ市内に数件あるが、2階がカフェスペースになっているフェラインスパンク・パッサージュ店に行く。1階はスイーツ売場になっており、良い身なりの紳士淑女で混み合っていた。お目当てのカットされたチョコがけバウムとシャンパン・トリュフを購入した後、ケーキのショーケース前へ。相変わらず、ドイツのケーキはどれもずっしりと大きい。日本だと、ケーキのショーケースを前にした第一声は「おいしそう〜」なのに、ドイツだと「でかっ!」。
ベリー類を使ったケーキが多いのも、ドイツの特徴だろうか。ベリーの種類も豊富だ。対して日本のケーキは、イチゴは多く使われているけれど、ベリーを使ったケーキは少ない。日本人がイチゴ好き、というのもあるだろうが、日本のイチゴがとびきりおいしいことも理由の一つだと思う。欧米からの旅行客は、日本でイチゴを食べると、その甘さとみずみずしさに感激するのだと以前読んだことがある。
そんなことを思いながら、ショーケース前で悩むこと数秒。やっぱり今回もシュヴァルツヴァルダー・キルシュトルテを頼んでしまった。前回の旅行中に、ケルンの「カフェ・クレーマー」で食べたシュヴァキル(略した)と、どんな風に違うのかも味わってみたかったし。

上品な客層に合う、上品なトルテ

ドイツのカフェでケーキをいただくのは、日本のそれとはちょっと仕組みが違う。まずショーケースからケーキを選んで、それを店員に伝える。すると店員がケーキの名前や番号などを書いた紙をくれるので、それを持ってカフェ席へ。この時は2階にカフェがあったので、階段を上がって2階へ。階段の壁には、この店を訪れたVIPたちの写真が額入りで飾られていて、ちょっとしたギャラリーのよう。

明るい日差しが降り注ぐカフェは、年配のリッチなご婦人たちで賑わっていた。メニューを広げて、ハイネマンのオリジナルブレンドコーヒーを注文。ドイツらしく濃いめだが、すっきりとした上品な味わいだ。この「上品」というのがハイネマンのキーワードらしく、続いてやってきたシュヴァルツヴァルダー・キルシュトルテも、見た目からして上品そのもの。サクランボが主役のこのケーキは、ケーキの上にサクランボをそのままトッピングするのが一般的だが、この店のシュヴァキルは、生クリームの上にぽつんと赤い斑点があるだけ。地味だが、見ようによっては乳房を表現しているようにも見え、そこはかとなくエロティック。
で、サクランボはどこにあるのかというと、ココアスポンジと生クリームにサンドされたケーキの下部に、シロップ漬けのサクランボがぎっしりと挟まれている。と書くと甘そうだが、甘さは控えめで、サクランボのリキュール「キルシュワッサー」の風味が強い。

それにしても、この生クリームのボリューム感はすごい。土台のスポンジとパイ生地では支えきれずに、皿の上でぷるぷる震えているし。が、食べてみると意外とあっさり。生クリームはふんわりと軽く、いくらでも食べられそう。また、土台のパイ生地はサクサクと香ばしく、生クリームやスポンジのふんわり食感をきりりと引きしめ、食感にアクセントをつけている。
派手なトッピングよりも香りと食感のバランスを重視した、大人向けのシュヴァルツヴァルダー・キルシュトルテだ。4年前にケルンで食べた、カフェ・クレーマーのシュヴァキルはもうちょっと甘みが強くて、こってりしていたと思う。どちらもそれぞれおいしいし、店ごとに味の違いがあるのが楽しい。次にドイツに来たときも、またシュヴァキルを頼んでしまいそうだ。

日本でも買えるハイネマン名物

「ハイネマン」で購入したシャンパン・トリュフを、その夜、ホテルでさっそく一個食べてみた。ほろ苦いビターチョコレートの中から、芳醇なシャンパンクリームが広がる瞬間がたまらない。同時に購入したチョコがけバウムクーヘンは、日本に帰国してから食べた。バウムクーヘンの生地は、口に含んだとたんすうっととろける口どけの早さ。写真を撮っておくのも忘れて、あっという間に一箱なくなってしまった。これがドイツのバウムクーヘンの味わいか!と納得するのはまだ早い。シュヴァキルと同様、定番菓子であればあるほど、店によってそれぞれ味が違うはず。次はまた別の店で、できればドイツ東部のバウムクーヘンを味わってみたい。

シャンパン・トリュフの方は、「ハイネマン」と技術提携している大丸梅田店の「メンヒェン グラードバッハ」でも売られていた。しかしこの店、ドイツの「ハイネマン」と技術提携していることを店内のどこにも書いていないのだ。公式サイトもないし。ハイネマンって、日本ではそんなにネームバリューが高くないからだろうか。今回の旅行でハイネマンびいきになった私としてはちょっと悲しい。

カフェ・コンディトライ  ハイネマン
フェラインスパンク・パッサージュ店
住所:Martin-Luther-Platz 32(Eingang über Königsallee oder Blumenstraße)
https://www.konditorei-heinemann.de/
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